子どもの持ち物記名は工夫を、安全ピンを外さず裏返せる名札が安心
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出典:大阪府警察
お子さんの身の安全(防犯)のため、持ち物などから名前や住所を特定されないように
する注意点と対策をまとめてみました。
= 目 次 =
女子中学生誘拐監禁事件での名前特定
女子中学生が誘拐監禁された事件で、犯人は「玄関前の傘を見て名前を知った」と
供述しています。
犯人は事前にフルネームを知り、周到に犯行を準備していたもようです。
犯人は面識がない少女の名前をフルネームで呼んで声をかけ、
「両親が離婚する。弁護士が保護してくれる」などともっともらしいうその話を
持ちかけて車に乗せたとみられます。
幼稚園や保育園、学校に通うお子さんの安全を守るためには、服や帽子、傘などの
持ち物の記名、名札はどうすればよいのでしょうか。
対策をまとめてみました。
お母さん方の想い
ANNの街頭インタビューに母さんたちは、次のように答えていました。
「だいたいみなさん同じものだし、失くしたりするからですね、名前を書くのは
当たり前だったんですけど、今はそれはしちゃいけないのかなぁって思います。」
「学校に持ってく持ち物なので、混乱すると思うので、書かないっていうのもちょっと
変ですし、難しいところですよね。」
参考:ANNニュース:保護者どうすれば?少女誘拐、傘の“名札”で名前を
持ち物記名の必要性は無視できないと感じながらも、対策に苦慮されている親御さんが
多いようです。
持ち物の記名
基本的には表から見えるところには書かない。
帽子など、裏側に名前を書く欄があるものは、裏側に書くか、名前を書いた布を
縫いつける。
表から分かるようにする必要がある場合は、イニシャルや記号を書いたり、
キャラクターシールを貼ったり、リボンなどを付ける。
外から見える持ち物については、パッと見てわかる場所に名前を書き込むのは危険。
<記名に注意が必要な持ち物>
・ランドセル
・通学帽
・上履き袋
・体操着袋
・サブバッグ(手提げ袋など)
・防犯ブザー
・ハンカチやティッシュ(移動ポケット)
・衣服や靴
名札
名札は学校で保管して、登下校時は名札しないという対策をとっているところもある
ようです。
一方、名札の構造自体に工夫が施され、安全ピンを外さず裏返せる名札
(キッズターナブル名札)も販売されています。
名札を裏返して名前を分からなくする防犯対策とともに、住所、血液などの個人情報を
2つ折りカードの内側に記入できることで、万が一の事故への備えにもなります。
自転車や玩具
お子さんの自転車や遊具は、外で放置される可能性を考えてのことと思いますが、
住所が書いているものを見かけることがあります。
自転車や玩具にも住所や名前は書かないに越したことはありません。
場所や時間帯にも注意
子どもが犯罪被害に合う場所で多いのは、駐車場や駐輪場、道路上。
木や建物で見通しの悪い公園、建物に落書きのある公園は避けましょう。
周囲に路上駐車のある公園は、犯人が車の中から見ているかもしれません。
被害が多い時間帯は下校時から夕食時までの間。
下校時はどうしても一人になる時間帯が発生するため、特に注意が必要です。
まとめ
報道を見ると、小さいお子さんを狙う犯罪者は、ちょっとしたスキに付け込んで
子どもを陥れているようです。
持ち物の記名や名札の対策に加え、お子さんの遊ぶ場所や活動時間帯など、普段の生活
環境にできるだけスキをつくらないことが重要と思われます。
とはいえ、社会環境の安全確保のために個人でできることは多くはありません。
東京都荒川区は、今年、安全のため区立公園全33カ所に防犯カメラを取り付けることに
したそうです。
参考:防犯カメラ:公園全33カ所に設置 東京・荒川区 - 毎日新聞
このような、市区町村レベルでの対策が広がって行ってほしいものです。