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JAL 重量管理システム障害、前回2014年の障害と同原因か?

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出典:(Aviation Wire) - Yahoo!ニュース

 

4月1日午前、日本航空(JAL)の国内線「重量管理システム」に不具合が発生、

24便が欠航、他にも遅延する便がでました。

JALでは、2014年にも「重量管理システム」の障害で欠航、遅延が発生

しました。

今回と前回の障害原因、先日のANAシステム障害との関連を追ってみました。

 

 = 目次 =

 

今回(4月1日)の障害

  

今回の障害の概要

日本航空のホームページによると、

重量管理システムの不具合発生について(10:30時点)


本日、午前7時48分頃に、当社重量管理システム(*)に不具合が発生しました。同システムが再稼働したことを確認しておりますが、運航に影響が生じています。原因は現在調査中です。

(*) ロードコントロール業務(搭載計画、重量重心計算など)を行うシステム。

引用:JAL - 重量管理システムの不具合発生について

 

羽田空港発、札幌行きの便など合わせて24便が欠航となり、午前9時55分、

「重量管理システム」は復旧。

羽田空港は、欠航便の振替手続きなどでカウンターが混雑しました。

 

今回の障害の原因

システムのサーバーにデータが滞留していたことが原因とみられ、再起動したところ復旧した。

日航は「サイバー攻撃の可能性は低い」としている。システム復旧まで各空港で出発できない便が相次ぎ、遅延便も出た。

引用:JALシステム障害、データ滞留が原因か 運航乱れ続く:朝日新聞デジタル 

 

ANAシステム障害との関連

3月22日には、ANAのシステム障害により、欠航、遅延が発生しました。

ANAで障害が発生したシステムは「国内旅客システム」で、ユニシス社製。

これは、旅客の予約・搭乗手続きや手荷物管理をするチェックイン・システムです。

JALで障害が発生したシステムは「重量管理システム」で、ルフトハンザシステム

社製。

これは、乗客および荷物、航空貨物の量、燃料の重量バランスを管理するシステム

です。

両システムはまったく異なるシステムで、障害の原因も異なっていますので、

互いの障害については何の関係もありません。

どちらのトラブルも運行に影響することに変わりませんが...

関連記事:

 

前回(2014年6月5日)の障害

 

前回の障害の概要

2014年6月5日、「重量管理システム」が9時15分ごろにダウン。

17時ごろに復旧したものの、システムが止まっている間の運航便の大半を

飛ばせませんでした。

これにより、計174便の国内線が欠航、約1万4000人が影響を受けました。

 

重量管理システム

航空機は、乗客の人数やその乗客が座る座席の位置、乗客が預ける荷物、

航空貨物の量、燃料などが、便によって変動します。

そこで航空機の重心を考慮して、前後左右でバランスを最適にする必要があります。

航空機を安全かつ効率的に飛ばすために、そのバランスをコンピュータを使って産出

するのが「重量管理システム」です。

参考: 東洋経済オンライン

 

前回の障害の原因

日本航空は2014年6月9日に社長定例記者会見を開いて、原因と対策について

説明しました。

システム障害を起こした「重量管理システム」について、

「プログラムに不要なデータを発生・滞留させてしまう不具合があり、

これが蓄積して障害が発生した」

「データ滞留によるリスクは認識していたが、これまでは障害として顕在化して

いなかった」

と、原因を説明しています。

重量管理システムのプログラムは、ルフトハンザドイツ航空のシステム子会社である

ルフトハンザシステム社製。

再発防止にはプログラムの修正が必要だが、開発元による対応に時間がかかるため、

当面はデータ滞留に関する監視を強化しこまめに削除することで対応すると、

対策を述べました。

参考:ITpro

 

まとめ

今回の障害の原因は、

「重量管理システム」での不要データの滞留が原因との報道(朝日新聞デジタル)が

ありました。

前回2014年のシステム障害と同じ原因のようです。

前回の障害から、再発防止のためのプログラム修正が行われたと思われるので、

細部の障害発生メカニズムは前回と異なるのかもしれません。

あるいは、修正が完全ではなかったのでしょうか。

「重量管理システム」はルフトハンザシステム社製とのことですが、ネット上では、

ルフトハンザ航空で同様のトラブルが発生した履歴は発見できませんでした。

JAL向けにカスタマイズした部分に問題があるのかもしれません。

前回は、障害復旧までは約8時間、今回は2時間で復旧しています。

障害発生時の調査・対応方法、復旧手順などが整備された結果でしょうか。

障害の原因が前回と同じとみられるだけに、今回は抜本的な対策が望まれます。