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ロシアが千島列島に配備のミサイルとは?バルとバスチオンの発射映像をチェック!



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出典:ロイター

 

3月25日、ロシアのショイグ国防相(冒頭の写真右)は、国防省の会議で、

沿岸ミサイルシステム『バル』ならびに『バスチオン』を今年配備すると述べました。

「ミサイルの種類は?」

「ミサイルの威力は?」

「射程距離は?日本に届くのか?」

発射映像(Youtube動画)を含め、ミサイルがどのようなものか追ってみました。

 

 = 目 次 =

 

バル 

概要

ロシアで開発された空対艦ミサイルKh-35の地上発射型を3K60 バルと呼ぶ

規模・性能がアメリカのハープーンに類似していることから、西側においては

ハープーンスキィと通称される。

ソ連海軍は、対水上火力として、長射程と短射程の2種の対艦ミサイルを整備する

方針を採用していた。

本機種は短射程艦対艦ミサイルの系譜に属しており、第1世代の短射程ミサイルである

P-15(SS-N-2)の後継として開発された。

輸出市場に提供できる短射程艦対艦ミサイルとして開発されたのが本機種である。

従来、長射程艦対艦ミサイルはチェロメイ設計局が、短射程艦対艦ミサイルは

ラードゥーガ設計局が設計していたが、本機種は、従来は空対地ミサイルを手掛けて

きたズヴェズダ・ステラ(ロシア語版)によって開発されており、従来の艦対艦

ミサイルとは大幅に異なる設計となった。

ブースター(補助エンジン)なしのASMモデルで480キログラム、ブースター搭載の

SSMモデルで630キログラムと、大幅な軽量化に成功している。

飛翔速度は亜音速で、巡航高度は5-10m、慣性誘導で飛翔し、終末航程においては高度

3-5mに降下してアクティブ・レーダー誘導方式を使用する。

また、データ・リンクによって目標情報を中途アップデートすることもできる。

参考:Kh-35 (ミサイル) - Wikipedia

 

バルの車両

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出典: Ameba News 

 

バルのミサイル(Kh-35) 

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出典:Сервис хранения информации @ EX.UA

 

バルからのミサイル発射映像

 

バスチオン

概要

ロシアで開発された超音速対艦ミサイルP-800の地上発射型が「バスチオン」と

呼ばれる。

オーニクスは、従来、長距離ミサイルと、中・短距離ミサイルの二本立てで開発が

進められてきたロシア海軍の対艦ミサイルを統合する新世代対艦ミサイルである。

設計は、旧ソ連の長距離対艦ミサイルを手掛けてきたNPOマシノストローイェニェ

(旧チェロメイ設計局)が担当し、1985年から開発が始まった。

P-800は旧ソ連邦時代に設計した長距離大型対艦ミサイルの「P-700 グラニート」を

小型化したような外見で、エンジンはグラニートと同様に固体ロケット・ラムジェット

統合推進システム(Integrated Rocket Ramjet、IRR)を採用しており、旧ソ連海軍では

1980年代初頭から使われている推進システムである。

ミサイル本体にはRAM(電波吸収材)が使用されており、被発見率の低下に注意が

払われている。

ミサイルは発射されると、固体ロケットで超音速まで加速し、その後、ラムジェット

に切り替えるもので、固体ロケットの推進剤を燃焼させた後の空間が、ラムジェット

エンジン(タービンのないジェットエンジン)として使われる。

射程は、高度2万メートルの高空をマッハ2.5で飛行し、目標の手前で降下、低空で突入

した場合で約300キロ、低空のみを飛行した場合で120キロとされるが、速度はマッハ

1.6に低下する上に空力加熱によって探知される可能性が上がる。

通常、3発1組で運用され、その場合には「リーダー機」のみがレーダーを作動させ他の

ミサイルに指示を下す。

またレーダー警戒装置が搭載され、必要に応じて回避運動も行う。

P-800は、対艦攻撃が主任務であるが、この他に地上攻撃も可能とされている。

ミサイル本体は、全長8.9m、直径70cmの発射コンテナに収められ、システムチェック

はコンテナに収めたまま行うことが出来る。コンテナ込みの重量は3,900kgとなる。

参考:P-800 (ミサイル) - Wikipedia

 

 バスチオンの車両

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バスチオンのミサイル( P-800)

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バスチオンからのミサイル発射映像

 

 まとめ

日本は迎撃ミサイルPAC3を国内に配備していますが、ロシアの配備したミサイルは

対艦ミサイルです。

北朝鮮が今年2月に打ち上げたような射程距離の長い弾道ミサイルのようなものでは

ありません。

千島列島南北の距離は約1,200km。

「バル」、「バスチオン」の射程距離はどちらも300㎞ほどのようです。

ミサイルの配備先が北方領土かどうかについては明らかにされていません。

「バスチオン」は地上攻撃も可能のようですが、地図で見る限り、ミサイルが北海道

本土、あるいは本州に届くことは無いように思えます。

 

千島列島

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出典:外務省

 

しかしながら、ロシアは千島列島での軍事基地の増強も図っているといいます。

以前、ロシアの三大通信社は、日本の安全保障関連法の成立に対して、

「国際紛争の解決で武力の使用を放棄した日本国憲法第9条を撤廃するものだ。第2次大戦後、初めて自衛隊を攻撃的軍事態勢で海外に派遣することを可能にする」

引用:産経ニュース

と報道していました。

今回の千島列島へのミサイル配備は、日本の安全保障関連法への対抗という意味合いが

あるのかもしれません。

千島列島にミサイル配備!」と聞くと、

「ミサイルの種類は?威力は?」

「射程距離は?日本に届くのか?」

いろいろ気になります。

配置される場所や数は軍事機密だとしても、ミサイルの仕様、写真や映像からの具体的

なイメージがお役に立てれば、幸いです。

 

今年2月に北朝鮮が打ち上げた弾道ミサイル