読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

『スターウォーズ フォースの覚醒』 CG制作を支える日本人スタッフ



スポンサーリンク







スポンサーリンク



f:id:jetkaichou:20160110001046j:plain

出典:スターウォーズ エピソード7 フォースの覚醒 情報局

 

振り返ると、スターウォーズの1作目が公開されたのが、

1977年といいますから、それからもう40年近くになります。

 

ハリウッド 映像王国の挑戦~“スター・ウォーズ”とILMの40年~

 

このNHKの番組で描かれたCG制作とリアリティの追及、

それを支える2人の日本人をご紹介します。


スターウォーズと特撮スタジオ

人間の想像力は どこまで映像にできるのか?

その限界に挑み続けてきた映画。

 

それが、「スターウォーズ」です。

 

スターウォーズの歴史、それは、

見たことのない映像を生み出す技術革新の連続でした。

 

40年に渡って、革新的な映像を作り続けてきたのは、

ジョージルーカスが作った特撮スタジオ、

インダストリアル・ライト・マジック、ILMです。

 

場所はサンフランシスコ、広さは9.3平方㎞。

 

東京ディズニーランドが0.7平方㎞足らずですから、

相当な広さです。


スターウォーズフォースの覚醒」CG制作工程

ILMでのCG制作工程を見ていきましょう。

 

1.コンセプトデザイン

 

映画の世界観をスタッフ全員が共有するため、

コンセプト・デザイン画を最初につくります。

 

「宇宙船の墓場となっている砂漠の惑星」といった、

いわば舞台設定ですね。

 

担当するのは、VFXアート・ディレクター。

 

2.登場キャラクターのデザイン


監督が描いた原画からキャラクターを起こします。


監督J.J.が最初に描いたBB-8(ロボット)のイメージが

でてましたが、幼稚園児が描いた雪だるまといった感じで、

絵と呼べるかどうかも怪しいものでした。


あれからよく、ちゃんとしたキャラクターになるものだと思います。

担当は、コンセプト・アーティスト。

 

5歳の頃からスター・ウォーズに憧れて、

絵を書いていたそうです。

 

3.CGモデリング


デザイナーの絵をコンピューター上で立体的に表現します。


担当はCGモデラー

日本人スタッフの成田 昌隆(なりた まさたか)さんです。

世界を股にかけて活躍するエンターテイナーたち〜映画編〜|デジタル・アーティスト 成田昌隆氏 | QOLA [クオラ]


戦艦スター・デストロイヤーなどは、

25000個ものパーツを使っているそうです。

PC画面上で、巨大精密プラモデルを組み立てていくような感じです。

 

成田さんは、証券会社の社員から45歳で夢を実現、

CGモデラーに転身しました。

 

エルム街の悪夢

パイレーツ・オブ・カリビアン

タイタンの逆襲

 

手がけています。

  

4.アニメーション

 

できたモデルを動かす。

いわば、CGモデルに命を吹き込む作業でしょうか。

 

敵味方入り乱れてのスリリングな空中戦は

この作業から生まれます。

 

担当は、アニメーター。

 

5.エフェクト

 

アニメーションに砂煙や水煙を加えます。

 

スピード感と緊迫感が伝わり、迫真の動きとなります。

 

担当は、エフェクト・アーティスト。

 

じつに多くの工程が必要です。

 

しかも、完全に分業化されているのは、

各々の工程が高度な専門性を必要とすることを

物語っています。

 

リアリティの追及

ジョージ・ルーカスの後を継いだ

J.J.エイブラムスは今回、大胆な試みに打って出ました。

 

C.G.に極力頼らずに、実写を用いることにこだわったのです。

 

スターウォーズファンから最も愛されるミレニアム・ファルコン号。

 

新作では、実寸大のセットを作り上げました。

 

登場するキャラクターは人の手で動かして撮影しています。

 

J.J.いわく、

 

「視覚効果が過剰に使われると、作り物の世界だと感じてしまう。

今回の映画は、スターウォーズの宇宙を本物に見せることが、

最大の挑戦なんだ。」

 

ということです。

 

この課題は、ジョージ・ルーカスが第1作を生み出したときから

変わっていません。

 

ミレニアム・ファルコン号が、空中戦を繰り広げる場面。

 

背景となっている「宇宙船の墓場となっている砂漠」を

担当するのは、行弘 進(ゆきひろ すすむ)さんです。

 

宇宙戦艦の残骸が砂を被っている様子を表現するために、

娘さんに紙で工作してもらい、粉をかけた写真を埋め込んだり、

宇宙戦艦が、30年以上砂漠に放置された時の経過を表現するために、

手作業で細かく描き込みをしていました。

 

行弘さんもかつてスター・ウォーズにあこがれた少年でした。

高校卒業後、単身渡米。経験もなければ、コネもなし。

 

 イチかバチか、映画の背景を手がける会社に

「なんでもいいんで、ただ働きはもちろん、
掃除でもなんでもいいからやらしてください。」

といって、就職を頼み込んだそうです。

 

相手に

「たまに、そういう熱意のある人はくるが、きりがない。
基本的には断ってる。」

 

そう言われた行弘さんは、

「1日、20ドル払うから働かせてくれ。」

とさらに頼んだそうです。

 

「アメリカにはそんなアホな人はいない。」と、

相手はびっくりしたそうですが、そこで働くことができ、

3年後には憧れのILMに入社を果たしたのです。

 

「好きなことを仕事にする。」ということについては、

賛否両論語られますが、もはや、そんな次元の話ではありません。

 

考える余地もなく、それが全て!

それが、ほんとうに好きということなんですね。

 

まとめ

コンピューターと人の手による匠の技、

これらを結集してできた、イマジネーションとリアリティの

融合、それがスターウォーズの魅力なんですね。

 

そして見た人に夢を与え、夢を抱いた人が、

今度は創る側となって、次の夢を生み出していく。

 

前作から10年ぶりの今回の新作ですが、

さらに、先へと夢をつむいでいってもらいたいですね。

 

よろしければ、こちらもご覧ください。

スターウォーズの特撮スタジオILM CG技術と特撮シーン集(動画) - ジェット快調!