北朝鮮の核実験(水爆)何度目?場所や規模、日本への放射能の影響は?
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今日、 10時30分頃、北朝鮮が核実験を行ったもようです。
地図上黄色のピンマークが、実施場所です。
北朝鮮国営の朝鮮中央テレビの報道
1月6日 12:30 「特別重大報道」
として水爆実験について以下を報じました。
「完全に成功した。民族の未来を力強く保障する歴史的な出来事だ」
「アメリカは敵対勢力とともに、わが国に対してさまざまな経済制裁を行っている。水爆を保有することは主権国家の合法的で自衛的な権利であり、誰も侵害できない。」
「核抑止力を質的、量的に絶えず強化していく。」
放射能(1月6日 12時44分現在)
原子力規制庁によりますと、これまでのところ
各地の放射線量の値に異常はないということです。
過去および今回の北朝鮮の核実験では、
すでに政府が作成済みの
1.モニタリングの強化
(1) 高空の大気浮遊じんの採取・測定
航空自衛隊、(財)日本分析センター
(2) 空間放射線量率の測定
全国10ケ所の環境省施設 47都道府県、(財)日本分析センター
(3) 地上大気浮遊じん等の採取・測定
全国37ケ所、(財)日本分析センター(キセノン含む)
(4) 降下物 降水を含む の採取・測定 文部科学省
47都道府県、(財)日本分析センター
日本政府の発表と対応
日本政府は、午前11時16分、菅官房長官が記者会見を行い、
次の対処を行ったことを伝えました。
・関係省庁幹部を官邸に緊急参集。
・北朝鮮関連情勢に関して組織変更
「情報連絡室」⇒「核実験実施情報に関する官邸対策室」
参考:(お知らせ)北朝鮮付近を震源とする地震波の観測について | 首相官邸ホームページ
人工地震を観測したばかりですから、情報収集と事実確認が
最優先ということですね。
今後、アメリカ、韓国、安全保障理事会などと協調して
対策を検討ということになるのでしょう。
具体的な対策の発表は、少し待たなければなりません。
北朝鮮の核実験は、
2006年、2009年、2013年と続き、今回が4度目です。
3~4年おきに、ほぼ定期的に実施されています。
気象庁の発表によると、
人工地震の場所、時間、深さ、マグニチュードは次のとおりです。
2016年1月6日(今年)
発生時刻: 10時29分54秒
北緯: 41.6°
東経: 129.2°
深さ: 0km
マグニチュード: 5.12013年2月12日(前回の3年前)
発生時刻: 11時57分50秒
北緯: 41.2°
東経: 129.3°
深さ: 0km
マグニチュード: 5.2引用:気象庁|報道発表資料
実験場所は、北朝鮮北東部の山中。
過去4回とも同じ場所です。
緯度としては、日本の北海道と本州の間、
ちょうど津軽海峡と同じぐらいでしょうか。
マグニチュードも前回と同様ということは、
威力も前回同様と思われます。
しかし、今回北朝鮮は
「水爆実験に成功した。」
と発表しています。
原爆は核融合で、水爆は核分裂でエネルギーを
放出(爆発)します。
反応過程の違いから、原爆では、
広島・長崎級の10倍程度が威力の限界。
しかし水爆では、核融合物質の量を増やせば、
増やす分だけ威力を大きくできるそうです。
参考:水素爆弾 - Wikipedia
北朝鮮が水爆実験に成功したことが事実なら、
世界を恫喝するために
さらに強力な武器を手に入れたことになります。
まとめ
これで、北朝鮮が国際社会から孤立を深めるのは必至です。
武力で恫喝はできても、孤立すれば、
経済発展はない訳ですから、
国としての発展も望めないと思うのですが。
独裁者の意図というのは、まったくわかりません。